プラトニック・ラブ




「楽しみ?」



突然意地悪そうな笑みを浮かべながら訳の分からないことを訊いてくるもんだから、もちろんあたしは、



「…へ?」



目を丸々に見開き、首を傾げて疑問を声にする。


それでも笑ったまま何も言ってくれそうになかったから、再度訊く。



「何ですか…?」



2度目の疑問の声に、降ってきた言葉は、




「エロいことしようね?」




そんな意地悪なこと。



その言葉と同時に目を見開く。



な、なな…なんて…?



ピクリともしなくなったあたしを不思議に思った迅さんは、背後からあたしの顔を覗き込んできて言った。



「訊いてる?」



「いいっ、嫌ですッ!!」



あたしは即座に叫び声をあげる。




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