プラトニック・ラブ




ハっと我を取り戻したあたしは、パニック状態になったまま喚いた。



「エロ反対!! エロ禁止!! そんなことしたら別居しますッ!!!」



確実にそれはあたしのセリフじゃないだろうってことを言ってから気づいた。



いきなり喚きだしたあたしが面白かったようで、迅さんは当然ながら笑った。


爆笑しやがった。



どうやら遊ばれているらしい。


やっぱ馬鹿にされてる。




「エロいことしようねー?」




どうやらあたしを試しているらしい迅さんは、間延びした声で再度その言葉を言ってきた。



次はまんまと引っかかったりしない。


馬鹿にされてたまるもんか。



頭を使ったあたしは、




「…ご遠慮します」




喚くことを止め、丁重にお断りさせていただくことにした。



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