プラトニック・ラブ
「そうだね」
うん、そうだ。
あたしだって楽しみなんだ。
ドキドキが止まらないんだから。
こうなったら意地でも迅さんと同等になってやろうという気になった。
遊ばれてるばかりではないんだから! なんていう闘争心に似たような感情が芽生えたりして。
―――――――…
「瑠璃ちゃん瑠璃ちゃん瑠璃ちゃーんっ!!」
バタバタと騒がしくあたしの名前を呼びながら駆け寄って来た美沙を、あたしは座ったまま不思議そうに見つめる。
美沙はあたしの席の前に立つなり、ワタワタと激しく手を上下に振る。
どうやら言いたいことはあるけど、それをどう言葉に出したらいいのか分からないらしい。
そんな顔を真っ青にして慌てる美沙をまず宥めようと、あたしは静かに言う。
「美沙、まず落ち着いて」