プラトニック・ラブ

そんなあたしを不思議に思ったのか、怪しく思ったのか、深谷はジト目であたしを見つめてきた。



「何隠してんの？」



一切遠まわしのないその淡々とした聞き方をしてくる深谷にイラっとくる。


どう考えたって隠してるの丸出しのあたしにその質問はムカつく。



だからあたしはフンっとそっぽを向いて、



「べ…っ別に…！」



ブスっとした態度と言葉で反論。


できてないかもだけど。



そんなハラハラドキドキマックスのあたしにまたまた深谷は、



「隠してんだろ？」



そう言ってくる。


ちょっといい加減ウザイ。



女心が分かんねぇ奴だなぁこの野郎。



でもここでキレたか隠してることを自分で言っちゃうようなもんだから、グッと堪える。



「何も…隠してない…」



あたしは俯いたまま口先だけで言葉を紡ぐ。