プラトニック・ラブ

行き先は豪邸





ノロノロと。


本当に亀みたいにゆっくりとした足取りで台所へと向かう。



そんな今のあたしの顔はキモいなんてもんじゃないくらいキモい顔になっている。


多分。



何て言ったって瞼が重い。


ついでに言えば体もダルイ。



きっとこんなことになってしまうのはあたしだけじゃないはず。



ずばり、眠れなかった日の次の日はこんな最低最悪な顔になってしまうでしょ?


あたしはゾンビみたいに足をスリスリすり足で唸り声をあげながら台所に立つと、一先ずコップに水を入れて一気飲みした。



これじゃあまるで二日酔いのOLのようじゃないか…。


でもなんとか頭が覚醒してきた。



今日。


日曜日。



やってきた引越しの日。



「………」



…緊張して眠れなかったんだよ!!



< 293 / 800 >

この作品をシェア

pagetop