プラトニック・ラブ




いつも通り9時半に布団に入った。


けれどなかなか寝れなくて、ゴロゴロゴロゴロうつ伏せや仰向けを繰り返しているうちに朝になってしまったという結果。



瞼は重いだけで腫れてなさそうだから良かったけど、体がダルくてどうしようもない。



どうするよ。


こんなんで社長さんに会えないよ…。



迅さんとは何度か会っているけど、社長さん―――迅さんのお父さんにはまだ正式にお会いしていない。



こんな酷い状態で行けるわけがないじゃないか。



けれど時間は刻々と過ぎていく。



確か1時にアパートの下に行くと言っていた気がする。


あたしは慌てて時計を見る。



けれどまだ11時過ぎだった。


まだまだ時間はある。



あたしはコップを流しに置くと、大雑把としか言いようがないくらい大雑把にバシャバシャと顔を洗う。



「そう言えば…」



タオルで顔を拭きながらキョロキョロと辺りを見回す。




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