プラトニック・ラブ
お母さんと瑠子がいない。
いつもなら掃除とか洗濯をしているはずなのに、どこを探してもいない。
散歩でも行ったのかな。
あたしはとりあえずパジャマを脱いで服に着替える。
腕まくりをし、辺りを見渡して息を吐いた。
「よっし。 いっちょやりましょうか!」
タンスなど大きめの物はもう向こうにあるけど、服などのかさばるような物がまだ少し残っている。
ざっと中くらいのダンボールが8個程。
これが車に乗っちゃうっていうんだから、リムジンのデカさには驚かされる。
そんな車にこれからずっと乗る、なんて本来ならば自慢したくなる。
特に深谷。
「よいしょ…っと」
すぐに荷物を移動できるように玄関に並べておこうと思う。
これからお世話になるんだから、それくらいのことはしておきたい。
頑張るぞー! なんて気合を入れて取り掛かった。