プラトニック・ラブ




もう何が何だか分からない。


勘弁してくれと思うけれど、どうしようもない。



その男の人は満足そうにあたしの手を握り、上下にブンブン振り回してようやく離してくれた。



肩が痛い…。



一瞬肩からポッキリ捥げるんじゃないかって思った。


ポキッ、なんてポッキー感覚で持っていかれたら笑えない。



外れなかっただけで安堵しておくべきか。



「君いいよ! 気に入った!」



「…はぁ」



どうやらよく分からないがあたしは気に入られたらしい。





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