プラトニック・ラブ
パンツが見えそうなんだよ!
チラリズムっぽいんだよ!
見つめる。
あんまりな目力とやつで訴えてみる。
でも、
「アホ言うな」
ビシッとそう言われた。
アホだって分かってる。
言われなくたって分かってる。
普通に考えて、このいかにも高価そうなワンピースの下に短パンを履く馬鹿なんてあたしくらいだろう。
でもスカートが短いのが悪い。
あたしは眉間にシワを寄せたまま唇を噛む。
唇から零れる言葉はとても小さな声。
「…スカート短い」
けれど返答はすぐ返ってくる。
「何言ってんのさ。 制服と変わんないじゃん」
最もなことを言われた。
反論できずに口篭る。