プラトニック・ラブ
「…ぅおわっ!」
ボーっとしてると皿をひっくり返してしまいそうになることに気づいたあたしは、一先ず何も考えずに進むことにした。
悩むのは扉の前でいいや。
今はとにかく前に進まなくては。
「………っ」
片手におぼん。
その上に4枚の皿。
それは予想以上の重量だった。
思っていたよりも重く、長くこの状態でいると腕の負担が半端ない。
そこそこ筋肉には自信があったのだけど、そう甘くはいかないもんらしい。
お手伝いさんは思っていたよりも大変なのかもしれない。
なんて考えながらいると、あっという間に着いてしまった。