プラトニック・ラブ
制服のスカートとこのワンピースは違うんだよ!
なんて叫びたいけど、男の人には到底分からないと思ったからやめた。
チラっと上目で迅を見つめる。
そんな視線に気づいた迅は「ん?」と首を傾げる。
あたしは恥ずかしながらもその質問をゆっくりと口にした。
「…本当に変じゃない?」
見つめたまま囁くようなほど小さな声で言う。
頬が熱を帯びているせいか、熱い。
そんな顔が真っ赤になって恐る恐るその言葉を口にしたあたしに、迅は噴出す。
そしてあたしの頬を両手で挟むと、
「似合うって言ってんだろうが」
笑ったままそう言った。
心臓が跳ねる。
何も考えられない。
暫し何も言わずに見つめ合う。
やばい…なんか息苦しいかも…。
なんて、ピンクオーラが漂い始めた瞬間だった。