プラトニック・ラブ
「つい瑠璃の恥ずかしがってる顔を見るのが可愛くて」
ねぇ、それは心の中で思ってること…?
迅の想いが分からない。
年上の人の心の中なんてこれっぽっちも分かんないよ。
「瑠璃ほどドキドキはしないけど、少なからず俺だってドキドキするよ?」
それは本心…?
分かんない。
分かんなくて不安なんだよ。
「……してる」
「ん?」
耳元に温度を感じる。
ドキドキと騒ぎ出す。
「ドキドキしてる…っ!!」
あたしは必死で言葉を紡ぎだすと、迅は小さく笑い、
「いいじゃん。 だってこれからなにもかも俺が最初ってことでしょ?」
なんて、何がいいのかあたしには理解できないことを言ってきた。