プラトニック・ラブ
とりあえず普通に食べても平気そうな、サラダみたいなやつをフォークでチビチビ突っつくようにして食べることにした。
…食べづらい。
非常に箸が欲しい。
フォーク使いにくい。
お腹がすいているのに食べることができないことに対してキレそうになる。
しまいには、迅教えろよ!!なんて怒鳴りそうになった。
食べたいのに食べれないという苦痛。
この部屋には迅とあたししかいないんだから、バレないように指で摘んじゃえばいいのかもしれないけど、そんな勇気はなかった。
本でも買って勉強しとけばよかった、なんて後悔したところで遅すぎる。
どうしたらいいのか全く分からない状況の中、あたしが1人でパニックになっていることなんて迅は気づいてくれないんだろうなぁなんて勝手に思った。
チラッと視線を上げる。
優雅に食べている迅が見えた途端に、格の違いやらなんやらを物凄く感じた。
やっぱりあたしはダメだ。
予習はしっかりしておくべきだった。