プラトニック・ラブ
「嫌いなもんであったのか?」
「きっ…嫌いなものなんてない…」
どうしよう。
今までとは違うパニック状態になる。
チョンチョン突いたりしたところを見られてしまったから、遊ぶなって怒られるかもしれない。
ナイフを見つめる。
だってこれ…どうやって使うのさ…?
泣きそう。
お母さんや英二さんがここにいなくて本当良かったと思った。
残すのは勿体無い。
でも食べられない。
そんな1人で悩んでいると、
「こっち来い」
ため息交じりに迅があたしを呼んだ。
あたしは大人しく立ち上がると迅の元へと向かう。
怒られるかもしんない…。
出てけって言われるかもしんない…。