プラトニック・ラブ
グタグタ悩んでいる時間がないと思ったあたしは、再び意を決して取っ手に手を乗せた。
逃げるわけには行かない。
逃げるわけがない。
何てったって自給2000円。
金のためなら何だってやってやる。
とりあえずさっき教えてもらった順所を思い出す。
自分なら出来ると、再び暗示のように繰り返す。
そして深呼吸を繰り返し、用意は整った。
いざ!! っと取っ手に置いた手に力を込め、あたしは再びその部屋の中へと乗り込んだ。