プラトニック・ラブ




「迅――――――――――――ッ!!!!」



走る。


階段を駆け上がる。


目指すはあたしがいた部屋。



ぶっ壊れるんじゃねってくらいの勢いでドアを開けると迅の元に駆け寄った。



「迅ッ!!」



あたしに背中を向けている迅の肩を叩く。


迅は振り向いて、あたしの格好を見た瞬間噴出した。



「…何て格好してんの」



バスタオル1枚の格好。


バスタオルが短すぎてギリギリで尻が見えない程度の危うさだ。


物凄く気になるけど、今はそんなことを気にしているどころではない。



あたしは胸のところを押さえたまま噛み付くように詰め寄ると叫んだ。



「あ、あたしの下着はッ?!」



そんな必死になるあたしに対し、迅はケロっとした顔のまま、



「いらねぇだろ?」



なんて言ってきた。


思わず口をあんぐり開けたまま硬直する。



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