プラトニック・ラブ
迅は意味が分からなさそうに首を傾げると、自分の着てる服を脱ぎ始めようとしたから慌てて叫んだ。
「ちち、違うッ!!」
「はぁ?」
「あたしの寝るときの服ッ!! パジャマでもなんでもいいからあるでしょ?!」
問題は服にあった。
けれど迅はまたもやケロっとした顔のまま、
「あっただろうが」
なんて言ってきた。
確かにあった。
確かにあった。
ちゃんと用意されてた。
…ブラとパンツがスケスケになること間違いなしの、ネグリジェが。
「あ、あ、あ、あんなの着れないしッ!!!」
当然のことを言うあたし。
当たり前。
あんなのを着るぐらいなら、このままバスタオルに包まってた方がマシだ。