プラトニック・ラブ

驚きの終わり方





―――気のせいだろうか。










突然ヒヤッとした、凍えるような空気があたしを包み込んだ。



まだ4月だ。


暖かい風が吹いているはず。




なのに。



なぜか鳥肌がたった。




一気に下から何かが足に纏わりつきながら這い上がってきたような、気持ちが悪くなるような感覚。


心の奥底が震え上がるような感覚。





なに…。



その空間は、今までいた場所とは比べ物にならないくらいの冷たさだった。




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