プラトニック・ラブ
あたしがついて来ていないことに気づいた迅は、ベットに腰掛けると、
「来いよ」
そう言ってあたしを呼んだ。
あたしはドキドキモジモジしながら近寄って行く。
…無理。
近寄ったら鼻血出るとかそう言う問題じゃない。
気絶、もしくはショック死するかもしんない。
あたしはゆっくりと迅に近寄る。
前に立つ。
けど迅を見ることができない。
なんで裸なんだよ…っ。
お父さんのいないあたしは、男の人の裸を見たことがない。
目のやり場に大変困る。
視線を合わせようとしないあたしに、迅は眉を上げるという。
「プールでみたことあるだろうが」
そんなこと言われたって、それとこれは違う。
全く別の話。