プラトニック・ラブ
けれど迅は何も言ってこない。
このまま寝ればよかったのに、あたしは気になって振り返ってしまった。
うわッ!!
チョー見てる。
玩味されてる。
迅はジーっと寝転がったままあたしを見てた。
見ようによっては動く謎の人形的なホラーは感じ。
「瑠璃なら振り返ると思った」
そう言って笑う。
あたしは笑えなかった。
…マジで裸で寝んのかよ。
向こうのミニソファーみたいな場所にかけられてるスウェットを横目に思う。
マジ勘弁して…。
あたしと迅の距離は3メートルほどあるだろうか。
ヤバイと思ったあたしは、慌てて元の体勢に戻ると蹲る。