プラトニック・ラブ
毛布に口を付けていたからくぐもっているせいもあり、聞こえているか不安だったけど、そう言った次の瞬間には腰に手が回っていた。
「………っ!!」
ドキンっと。
マジで飛び出すんじゃないかって勢いで跳ねた心臓。
ネグリジェのせい、陣が裸のせい。
あたしの背中に胸をくっ付くようにして抱きしめているせいで、迅の温度を直で感じる。
ネグリジェなんてほとんど意味がない。
裸で抱き合ってるのとほとんど同じ感触に体が火照っていくのを感じる。
「ちょ…と、ま…っ」
自分で言っておきながらパニック状態。
ここまで生っぽいとヤバイ。
「よく言えました」
あたしの耳元でそう囁く。
ピクンっと跳ね上がる体。
やっぱり試してた…。