プラトニック・ラブ
認めない。
あたしはそんなことを思ってはいない。
決して思ってはいないのです。
迅は笑いを零すと、
「嘘つけ」
そう言う。
変態という枠内に入りたくないあたしは決して認めない。
「う…嘘じゃない」
「まぁいい。 寝る」
「…うん」
密着したあたしと迅。
ちょっと寝にくいけど、この温度が好き。
あたしはゆっくりと目を閉じ、その体温に溺れる。
「…温かい」
「ん?」
「…おやすみ」
「おやすみ」
何もしない。
キスもしない。
ただこうして抱き合って、目覚めるまでお互いの体温を交換し合った。