プラトニック・ラブ
「美沙ちゃんおはよー」
「あ、三山!あのね、分かんないところがあったんだけど、教えてもらってもいい?」
「うん。俺に教えることができる問題ならいくらでもいいよ」
そう言って笑う三山。
美沙も頬を染めて笑っている。
…え?
振りかぶった位置で停止する。
そんなあたしを見て、深谷はハテナと首を傾げ疑問の声を漏らす。
「皆川?」
あたしは床に座ってる深谷の前にしゃがむと、鬼のような形相をしたままヒッソリと訊いた。
「…冗談だといいんだけど」
「は? 何が?」
あたしは一度美沙と三山を見ると、もう一度深谷を見て囁いた。
「美沙と三山って付き合ってたりしないよね…?」
恐る恐る訊いたのに、深谷はキョトンとしたまま、
「お前知らなかったの?」
そう一言。