プラトニック・ラブ
どうして話しかけるんだろう。
今すぐにでもここから逃げ出したいのに。
話しかけられてしまったからには下手に出て行くことができなくなってしまった。
逃げるチャンスを伺う。
が。
次に来た言葉に、あたしは呆然と立ち尽くすことになる。
「ちゃんと〝仕事〟をしろよ」
そうため息混じりに呟く。
あたしはその言葉に耳を疑ってしまった。
「…え?」
仕事ができないだろうと決め付けたような言い方は。
「若い奴は役にたたない」
な…。