プラトニック・ラブ




気持ち悪いぃ…。



服が体に張り付いて気持ち悪い。


布団を捲り肌を出す。



熱い…。



寝返りをうち、ふとさっき迅がいた場所を見る。



「じ、ん…?」



言葉にならない擦れた声が出る。


あたしはズリズリと体を引き上げるように上半身を起こす。



眠気眼のままゆっくりと左右を見渡す。


けれどどこにもいない。



「迅…?」



名前を呼ぶ。


返事はない。



さっき返ってきた返事が返ってこない。


急に不安な気持ちになる。



「迅…」



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