プラトニック・ラブ



あたしは再びベットに寝る。


そこで1つ疑問を口にした。



「ねぇ迅…誰が着替えさせたの…?」



恐る恐る訊くあたしに迅は小さく笑うと、



「生憎俺じゃなくて海なんだな」



と言うからホっと一安心。



寝たはずなのにあくびをしてるあたしを見て迅は笑う。


あたしはハっとして口を塞いだ。



見っとも無いところを見られた…。




「何か食えるか?」



そう言った迅にあたしはコクリと頷いた。



熱はあるくせに食欲はある。


それは小さい頃から変わらない。



迅は枕元の小さな机にスポーツ飲料を置くと、



「ちょっと待ってろ」



そう言ってあたしの髪をクシャクシャと撫でると部屋から出て行った。



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