プラトニック・ラブ
――――…
温かい感触。
ポカポカ陽だまりのような温かさにゆっくりと目を開ける。
「…んっ」
やっぱりまだ熱はあるらしい。
ベットの上でゴロゴロしてると、いつの間にか寝てしまう。
それだけ今のあたしの体が弱ってるのか。
寝返りをしようとした瞬間、左手に感じた温もりにあたしは顔を左側に向ける。
「あ…」
迅があたしと手を繋いだままベットに乗らないで、座った体勢のままベットに体重を預けて眠っていた。
…なんて器用な。
あたしは左肘を付いたまま体を横にして迅の顔を覗き込む。
「寝ちゃってる…」
本気で寝ている。
あたしはその寝顔を見つめて思った。
もしかして…迅もあたしと一緒で寝れてない…?