プラトニック・ラブ




すぐさま言われた。


ビックリして驚く。



しかも何だか言い方がエロい。


あたしの訊き方もエロいかったかもしれないけど、それに負けないくらい迅の方がエロい。



「今〝エロい〟とか思ってドキドキしてんでしょ?」



いきなり息がかかるくらい近づいてきた。


あたしはズリズリと少しずつ後ろに下がるものの、意味はあまりないことを知ってるからやめた。



「か…っ風邪…うつるよ」



近距離にあたしは目をギュッと瞑って身をちぢ込ませる。



「平気。 絶対大丈夫」



頬を密着させながらそう囁くと、左手で冷えピタを剥がすとコツンっと額をあたしの額にくっつけてきた。



ギュッと瞑った目をゆっくりと開ける。


あまりの近い距離にドキドキが止まらない。



額と額をくっつけたまま。



迅は余裕でこんなことをするのかもしれないけど、あたしはドキドキしまくって爆発しそう。


息をするたびにかかってしまいそうなくらい近い距離に、爆発寸前になりながらも必死に耐える。



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