プラトニック・ラブ




ドキドキしてるあたしをもっとドキドキさせるように口角を上げてあたしの髪に触れてくる。



…ムカつく。



でもすき。


この温かい手は好き。



「あ、そう言えばお腹すいたでしょ?」



もう6時。


そう言って立ち上がる迅を横目に、あたしは慌てた。



一体何時間寝てたんだ?!



昼を食べていないあたしのお腹はピンチで、苦しそうにグーグー鳴ってる。


それでも寝続けたって、ちょっとビックリ。



「……お腹すいた」



成り続けてるお腹の音は迅にも聞こえてるはず。


恥ずかしながらに言うと迅は笑って、



「待ってて」



そう言って部屋を出て行った。



そう言えばさっきもこんな感じだった気がする。


持って来てくれたのにあたしが寝てたから戻したのかな…?


何だか申し訳ないことをしてしまった…。




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