プラトニック・ラブ
なんだこの切り替え。
これがビップか?
「………っ」
何を考えてもしょうがない。
きっと今がここから退散するチャンス。
あたしはおぼんを脇に挟むと、そのまま歩き出した。
自然と早歩きになってしまう。
早くここから消えたい。
あたしは急いでドアを開けて部屋から出た。
部屋から出た瞬間、ホっとした。
物凄い圧力をかけられていたような、そんな呪縛から脱出した気持ちになる。
気が抜けたせいなのか。
突然込み上げてきた〝怒り〟。