プラトニック・ラブ




「………っ」



来たのが間違いだった。


大人しくベットにいれば良かったんだ。



所詮ガキはガキ。


大人の世界には入れない。



分かってたじゃん。


どうせあたしは高校生なりたてのガキだって。



気づいた。


そうやって、こうやって考えて線を引いて距離をつけて生活すれば平気。



あたしは2番目、またはもっと後ろ。


元からそう思っていればやっていける。



今更ながらに思い出した。



あたしがここに来た理由。


迅との結婚を決めた理由。



お母さんと瑠子のため。



今までみたいに苦しい性格じゃなくて、楽な生活をするために結ばれた契約。



そう思えば平気。


そのためなら頑張れる。




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