プラトニック・ラブ




やっぱりあたしは恋愛に不向きなのかもしれない。



胸がザワザワして落ち着かない、この気持ちは好きになれない。


気持ち悪くてありゃしない。



無言で歩く。


長い廊下に、微かにあたしの足音だけが響く。



虚しすぎて悲しい。



さっきまで自分を責めていた自分が馬鹿らしい。


こんなんじゃただの馬鹿。



「…バカじゃん」



上辺だけ。


深入りはしない。



深呼吸して、落ち着いて。


大丈夫って言い聞かせる。



明日からも平気。


ちゃんと、今までどおりに迅に接することができる。



平気。


ぜんぜん平気。


頑張れる。



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