プラトニック・ラブ
学校行けたのにな。
このままコッソリ行っちゃおうかと思ったけど、制服が今現在どこにあるのか分からないことに気づいたから結局諦めるしかなかった。
熱は下がったものの、まだ少し頭痛が残る。
「………暇だ」
あたしは上半身を起こし、キョロキョロと首を左右に動かす。
本当にここはビックリするほど何もない。
必要な家具しかないのは迅が大人だからなのかもしれないけど、せめてお暇なあたしに何かを持ってきてくれてもいいんじゃないかとイラついてきた。
学校行けたのに!
こんなお暇にはならなかったのに!
なんて八つ当たり。
1人ベットの上でイライラしながらゴロゴロゴロゴロ行ったり来たりを繰り返す。
「………飽きた」
5分もしないで飽きた。
逆に転がりすぎて余計に頭が痛くなってきた。