プラトニック・ラブ




コソコソする必要はないけど、なんとなく今は誰にも見られたくない気分。


お母さんにバッタリ会えればいいなぁなんて願いながらどこかへと向かった。



コソコソと悪いことをしてるみたいで冷や汗が流れる。


ドクドクと激しい音を鳴らしながら流れていく血液は、ちょっとした衝撃で噴出すんじゃないかってほど圧力がかかってる。



裏の方から侵入したせいか、窓が1つもなくて昼間だというのに薄暗い。


まさに〝出そう〟な雰囲気。



「ちょ…っともー…じょ、冗談…やめてよ…」



声にしないとパニックになりそう。


絶対に笑えていない笑い声が微かに響く。



「………」



余計に怖くなったからやめた。


1人で盛り上がってると、それだけで非現実的物体が近寄ってきそうな気がする。



早く誰かに会おうと急ぐ。


そんな時だった。




――――どんっ!!!!




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