プラトニック・ラブ



そしてやはり一番最後に海さんが、



「お疲れ様っ! まだまだ頑張ろうね!」



って、優しく微笑みながら言ってくれる。


海さんのその穏やかな笑顔を見たら、少しだけイライラがなくなった気がした。



あたしはあのラスボスとでも言える呪縛の地へと再び向かっていく海さん達4人の背中を順々に見つめる。



〝若い奴は役にたたない〟



頭の中でこの言葉が巡り回る。



あたしは役に立たない?



お母さんの役に立とうと思ってやっているこのことは、周りの人からすると〝迷惑〟で〝必要のない〟?



確かにそうなのかもしれない。



海さん達の背中を見て、ふと思った。



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