プラトニック・ラブ



「もう寝よう」



「…うん」



クルンと引っくり返される。


やはり後ろから抱きつく方がいいらしい。



くっつく温度。


背中に感じる体温。



中心が疼く。


もどかしい。


ドキドキと鳴る音が心地良い。



でも思い出すのは海さんと迅のツーショット。


嫌でも脳裏に蘇る、お似合いすぎだった2人。



あたしと海さんを比べるつもりはない。


はなから勝てないことは分かってる。



本当はもう1つだけ訊きたいことがある。



ねぇ…あたしは迅の何番?



でも違った。


これだけは絶対に言っておきたいことが残っていたことに気づいた。



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