プラトニック・ラブ




「…ねぇ」



「ん?」



眠そうな声。


でもあたしは大きめな声で、ちゃんと聞こえるように言った。



「ホラーのDVDなんてもう借りてこないでください…」



引き腰気味に言う。


機嫌を損ねさせてしまうとまた借りてきそうだから、ここは1つ丁寧に言ってみることにした。



迅はクスリと笑みを零すと、



「懇願プレイ、っていいかもね」



なんて変態みたいなことを平然としながら言ってきたから、



「…は?!」



あたしは心底驚いたような声を出す。


本気で驚いてるあたしの声に、迅はやっぱり噴出した。



懇願プレイ?!


意味が分からずにパニックになるあたしに、迅は笑い声を漏らしたまま言ってきた。



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