プラトニック・ラブ
なんなのだろう。
ぶっちゃけそんな陶器などにかけるお金があるのなら、その半分でもあたしに分けてはくれないだろうかと思ってしまう。
ほしい、金。
めっちゃほしい。
なんて。
微かに触れただけで指紋の痕がクッキリ残ってしまうんじゃないか、と不安になるほど磨き上げられた、あの端に置かれているデカイ壺には決して触らないようにしようと決めた。
触れてバリーン、弁償、なんて漫画みたいな結末になるつもりはこれっぽっちもないのです。
さて話は切り替わり。
ここはリビングなのだろうか?
どこまでも続くと言っても過言じゃないくらい細長い机に、数えるくらいしかない椅子が寂しさを語っている。
ここで一体何人の人たちが食事をしているのか気になった。