プラトニック・ラブ

告白のその後




絶対嫌だ。



一言感想。


それしかない。



嫌なもんは嫌だから、捕まるもんかと廊下を走り抜ける。



でも遅かった。


教師は先生になっただけあってやはり馬鹿ではないらしく、あたしが逃げることを想定してか、怒鳴る前にコッソリ背後まで近寄って来てから声を上げたのだった。


もちろんすぐに逃げたけど、今回ばかりは先生が1つ上手だった。



「はーなーせーっ!!」



首根っこを掴むようにして持ち上げられる。


気づけば右手にはあたし、左手には深谷を掴んでいた。



あたしと深谷は必死になって振り払おうと暴れる。


しかし全く効果はなしで、むしろ自虐行為に近いっぽいから諦めた。



さすが大人の男だなって関心する。


あたし達の抵抗にピクリともしない。



「今日こそは保健委員の仕事だ」



そう言ってあたし達をどこかへと連れて行こうとする。


あたしと深谷は諦めるしかないと分かっていながらも、諦めることができずに先生の言葉に反論する。



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