プラトニック・ラブ
「今日こそってどういうことだ?!」
「今までのは別に俺らじゃなくてもよかったってことかよ?!」
聞き逃さなかったあたし達に、先生は舌打ちをしてため息を吐いた。
そしてダラけた声で言う。
「うるさーい」
その言い方にブチッと切れたあたし達は負けじと言い返す。
「ふざけんな!!」
「放せーッ!!」
そんなことを言っても離してくれるはずはなく、むしろ締め付けられて窒息しそうになった。
これは確実に体罰なんじゃないのッ?!
先生に掴まれてるってだけで注目を集めるのに、わーわー喚くせいで余計にたくさんの視線を集める。
クスクス笑われていることに気づいてはいるけれど、それを気にしたらきりがないからここは先生から逃れることだけを考えることにする。
「瑠璃ちゃん?!」
「おい深谷! 何だその無様な格好は!」
2人で話していたらしい美沙と三山はそれぞれにあたし達を見て言う。