プラトニック・ラブ
三山は暫く黙ると、
「じゃあしょうがないな」
そう言葉を漏らした。
「うん…」
意味もなく頷いたあたしは何なのだろう。
泣きたくなる、この気持ちは何なのだろう。
すると三山は急にあたしと向き合うように立ちなおして言った。
「でもさ、今まで通りにってことになったんだろ?」
「…うん」
深谷は頷いてくれた。
あたしの自分勝手に承諾してくれた。
だからこうして今も仲良くできている。
「仲良くしようぜ」
突然の意味深な言葉にあたしは首を傾げる。
三山はふっと笑うと正面を向きなおし、
「深谷は皆川が大好きだから」
残酷なことを言った。
ズキンっと疼く心。
嬉しがるところなのかもしれないけれど、今のあたしには喜べるものじゃない。