プラトニック・ラブ
「迅を変えたのは瑠璃ちゃんだよ?」
そんなことを言う。
けれどあたしには分からない。
分かるわけがない。
迅が変わった?
「そ…そんなこと…」
「本当だよ」
そう言うと佐藤さんはあたしの肩に手を乗せた。
そして真剣な眼差しになる。
「もっと自分に自信を持て」
自信…?
佐藤さんの瞳は真剣だ。
どこかいつもと違う瞳をしているもんだから、冗談だとは思えなかった。
「それが足りないんだ」
それがあたしに足りないもの…?