プラトニック・ラブ




「迅を変えたのは瑠璃ちゃんだよ?」



そんなことを言う。


けれどあたしには分からない。



分かるわけがない。


迅が変わった?



「そ…そんなこと…」



「本当だよ」



そう言うと佐藤さんはあたしの肩に手を乗せた。


そして真剣な眼差しになる。



「もっと自分に自信を持て」




自信…?



佐藤さんの瞳は真剣だ。


どこかいつもと違う瞳をしているもんだから、冗談だとは思えなかった。



「それが足りないんだ」



それがあたしに足りないもの…?



< 672 / 800 >

この作品をシェア

pagetop