プラトニック・ラブ
だから、このままでいいのかもしれない。
婚姻届を提出していないということは、あたしと迅は夫婦ではない。
じゃあなに?
夫婦ではなくて―――恋人?
「恋人…?」
「ん?」
「な…っなんでもないっ!!」
思考が思わず口から飛び出していて、慌てたあたしは急いで訂正をした。
恥ずかしくなったあたしは慌てて俯く。
こ…恋人っ?!
夫婦ではない。
ただの好きと好き同士。
好きと好き同士。
それは恋人…?