プラトニック・ラブ
すると迅は笑う。
とても穏やかな表情で。
それだけでドキンと胸は鳴る。
「〝瑠璃が高校を卒業したら嫁にください〟」
お母さんに言ったやつ。
そうでしょ?
「高校を卒業したら、結婚してください」
そう言って両手のひらを開く。
そこにあるのは小さな薄いピンク色の箱。
それだけで分かってしまう。
パカリと開けば、そこにはキラキラと光る指輪があった。
「すごい…」
何が何カラットとかは全く分からない。
だたそれはキラキラと光輝いていて、綺麗だった。