プラトニック・ラブ




けれどしっかり話さなくてもあたしに何が起きたのか分かったらしく、




「そんなこと気にしなくていいのよー」




何が楽しいのか、ケラケラ笑いながら言う。



えぇ?


そ、そんなこと…?



時給2000円のバイトを〝そんなこと〟扱いされてしまった。


なんてこったい。



お母さんがこんな性格のせいだからか、ついさっきまでかなりショックを受けていた自分が馬鹿らしく思えてくる。



2000円のバイトに受かったことすら、夢だったんじゃないかと思えてきた。




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