プラトニック・ラブ
気にするな、なんてほうが無茶だ。
「またどこか良いバイトを探さなければ…」
ボソッと小さく呟き、あたしはここでようやく立ち上がって近くの椅子に腰掛ける。
すると寝室から出てきた妹―――瑠子が駆け寄ってきた。
そしてそのまま何も言わずにあたしの膝の上にチョコンと座る。
「何よ瑠子ー」
「ふふふっふふーおかえりーお姉ちゃんっ」
小3になった瑠子は今だあたしに甘えてくる。
いつまで経っても妹は甘えるもんなのかもしれない。
可愛いなーなんて、我が妹ながら思ってしまう。