ma Cheri


その部屋の中には昔私が使っていたランドセルやきれいな色と柄の反物、そしてシンプルでかわいらしいウエディングドレスなどが所狭しと置かれていた。


「物置…?」


私がそういうとママはくすくすと笑った。


「違うわよ。ここにあるのは全部、パパがあなたのために用意したものよ。」

「えぇ!?」


驚く私をよそにママはランドセルを持ち上げた。


「これはね、龍希くんが色と性能、すべてを自分で調べて選んだのよ」

「嘘…だって私が小学生になるときにパパはもう…」


私がそういうとママはランドセルをそっと元の場所に戻した。


「買っておいたのよ。シェリが生まれる前に。」

「う…生まれる前?」

「そうよ~ここにあるのは全部シェリちゃんが生まれるより前からあるの。」

「えぇ…」


男か女かもわからないのに?それに成長したらサイズだって変わるのに…


「私もね、さすがにウエディングドレスは早いって言ったのよ?でも彼、なんていったと思う?」


この子は絶対に女の子で絶対俺に似てる。でも身長は俺に似ないで藍に似て小さくてかわいいんだ。


「シェリちゃんが成長していくたび思うのよ。龍希くんの言った通りだなって」


ママの言うとおり私は女でパパに似ている。でも身長は小さいとまでは言わないけど高くはない。


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