ma Cheri


初めて呼ぶ彼の名前。

彼は嬉しそうに微笑んだ。


「もっかい…呼んで?」


君が喜ぶなら何度だって呼ぶよ?


「蓮司」

「すきだよ、紫恵里」


彼の手が私のほほに優しく触れる。


「私も…蓮司がすきだよ」


ああ、なんて愛しいんだろう。

こんなにも君がすきだよ


ゆっくりと彼の顔が近づいてくる。


「やっと、手に入れた。



俺の



ma Cheri」



優しく私と彼の唇が重なった。


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