君と私の特別
だけど
「めんどくせぇ」
たっくんはそう言って舌打ちをした
重い
でも
別れよう
でもなくて
めんどくさい
そう言ってたっくんは家に入っていった
そう、だよね‥
めんどくさいよね
私みたいな女めんどくさいよね
「~~っつ」
部屋に入って思いっきりドアを閉めた
下からママの呼ぶ声が聞こえる
「うっ‥ヒック」
ママの声も聞こえないフリをして泣いた
自然と溢れてくる涙を拭うこともせずに
ただただ後悔した
言わなきゃよかった
知りたくなかった
あんなこと‥
聞きたくなかった