君と私の特別




行きも、帰りも一緒


だけどクラスは別で、それが辛い




次の日。


いつものようにたっくんと一緒に学校に行って
途中で別れて私は教室に入った



「はよ、優紀」

「ん。おはよ真由ちゃん」



教室に入ると親友の真由ちゃんがいた



「どうしたー?
そんな暗い顔して」



席に座ってボーッとする私に真由ちゃんが言った



真由ちゃんはたっくんと
付き合ってることを知ってる

たっくんが最近冷たいことも知ってる


いつも私を心配して
相談にのってくれるから



「ううん。なんでもないよ」



迷惑も心配もかけたくない私はそういった



なんでもなくなんかない


本当は今にも泣きそうだけど

いつもいつも真由ちゃんに迷惑はかけられない



「嘘。
優紀がそんな顔してるってことは
どうせ彼氏君のことでしょ?」



なんで分かるの?

真由ちゃんの洞察力本当に凄いよね


それとも私が嘘つくの下手くそなだけ?





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